かちょう‐ふうえい【花鳥諷詠】
近代俳句の理念の一。俳句は、四季による自然の現象とそれに伴う人事とを、先入観念を排して純粋に叙景的に詠むのが理想であるとするもの。高浜虚子が昭和2年(1927)に主唱して以来ホトトギス派の指導理...
かっ‐く【活句】
1 禅宗で、有益に生かして用いられた文句。生きた語句。⇔死句。 2 俳諧で、言外に奥深い味わいのある句。⇔死句。
かっ‐こ【括弧】
[名](スル)特定の文字・語句・文などを囲って他の部分と区別する記号。( )〔 〕「 」[ ]〈 〉など。また、その記号をつけること。「—でくくる」「氏名のあとに—して年齢を示す」 [補説]主な...
かっ‐とう【葛藤】
[名](スル)《葛(かずら)や藤(ふじ)のこと。枝がもつれ絡むところから》 1 人と人が互いに譲らず対立し、いがみ合うこと。「親子の—」 2 心の中に相反する動機・欲求・感情などが存在し、そのい...
かつしか【葛飾】
水原秋桜子の第1句集。昭和5年(1930)刊。
カデンツァ【(イタリア)cadenza】
1 楽曲の休止・終結を形作る旋律や和声の定型。カデンツ。 2 楽曲の終結部で、独唱者または独奏者の演奏技巧を発揮させるために挿入される、華美な装飾的楽句。カデンツ。
かな【哉】
[終助]《係助詞「か」の文末用法+終助詞「な」から》体言・活用語の連体形に付いて、感動・詠嘆を表す。…だなあ。「人の心は愚かなるもの—」〈徒然・八〉 「病雁の夜さむに落ちて旅寝—/芭蕉」〈猿蓑〉...
鼎(かなえ)の軽重(けいちょう)を問(と)・う
《楚の荘王が、周を軽んじ、周室に伝わる宝器である九鼎(きゅうてい)の大小・軽重を問うたという「春秋左伝」宣公三年の故事から》統治者を軽んじ、これを滅ぼして天下を取ろうとする。権威ある人の能力・力...
かながきのうた【かな書きの詩】
平井照敏の評論。副題「蕪村と現代俳句」。昭和62年(1987)刊行。第5回俳人協会評論賞を受賞。
かな‐し【仮名詩】
漢詩の絶句や律の体に倣って試みられた俳諧体の詩。各務支考(かがみしこう)の創意。蕪村の「春風馬堤曲」の類。