あし‐まいり【足参り】
貴人の足をもんだりさすったりすること。また、その人。「右近を御—に召す」〈源・玉鬘〉
うた‐びと【歌人】
1 和歌を作る人。歌詠み。かじん。 2 一般に、詩人。「実務には役に立たざる—と我を見る人に金借りにけり」〈啄木・一握の砂〉 3 歌をじょうずに歌う人。歌い手。「—と我を召すらめや」〈万・三八八...
おと‐ない
1 訪れ。訪問。「友の—を待つ」 2 音がすること。その響き。また、音から判断されるようすや気配。「なつかしう、うちそよめく—あてはかなりと、聞き給ひて」〈源・若紫〉 3 評判。とりざた。「世の...
御意(ぎょい)に入(い)・る
おぼしめしにかなう。お気に召す。御意に召す。「是が又禿の—・った処で」〈紅葉・金色夜叉〉
くら・む【暗む/眩む/晦む】
[動マ五(四)] 1 暗くなる。「刻一刻と—・んで行くなかに」〈里見弴・今年竹〉 2 (「目がくらむ」の形で) ㋐強い光を受けて、一時的に目が見えなくなる。「照明に目が—・む」 ㋑過度の刺激を...
せち【節】
1 季節。時節。「卯月のうちに春の—のあまれるを知り」〈類従本経信母集・跋〉 2 季節の変わり目の祝日。節日(せちにち)。「—は五月にしく月はなし」〈枕・三九〉 3 「節会(せちえ)」の略。「今...
たいに【大為爾】
仮名文字を習得するための、同じ仮名を二度用いないで47字全部を使った五・七調の歌。「あめつちの詞(ことば)」に次いで作られ、「いろは歌」に先行するものと考えられている。源為憲(みなもとのためのり...
だいじん‐めし【大臣召】
平安時代、大臣に任ずるために天皇がその人を宮中に召すこと。また、大臣任命の儀式。
ちょう・する【徴する】
[動サ変][文]ちょう・す[サ変] 1 呼び寄せる。召す。「将兵を—・する」 2 証明する。また、照らし合わせる。「実例に—・する」 3 取り立てる。徴収する。「税を—・する」 4 もとめる。要...
何(なに)せむに
1 何のために。なぜ。「—我(わ)を召すらめや」〈万・三八八六〉 2 「何せむ」を強めた言い方。「銀(しろかね)も金(くがね)も玉も—まされる宝子にしかめやも」〈万・八〇三〉