いさか・う【𠮟ふ】
[動ハ四]しかりつける。「客人(まらうど)の前には、犬をだにも—・ふまじとこそ文にも見えたれ」〈十訓抄・七〉
しかり【𠮟り/呵り】
1 口に出してとがめること。「社長のお—を受ける」 2 江戸時代、庶民に科した最も軽い刑罰。白州(しらす)に呼び出してその罪をしかるだけにとどめたもの。軽重2種あり、重いものを屹度(きっと)𠮟り...
しかり‐つ・ける【𠮟り付ける】
[動カ下一][文]しかりつ・く[カ下二]強くしかる。厳しくしかる。「頭ごなしに—・ける」
しかり‐とば・す【𠮟り飛ばす】
[動サ五(四)]激しい調子でしかる。「有無を言わさず—・す」
しか・る【𠮟る/呵る】
[動ラ五(四)]目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる。「その本分を忘れた学生を—・る」 [可能]しかれる
しっ【𠮟】
[感] 1 人を静かにさせようとする際に発する声。「—、静かに!」 2 寄ってくる動物などを追い払うときに発する声。「—、あっちへ行け」
しっ‐しっ【𠮟𠮟】
[感] 1 家畜などを追い進めるとき、また、追い払うときなどに発する語。 2 騒がしいのを静めるときに発する語。
しっ・する【𠮟する】
[動サ変][文]しっ・す[サ変]しかる。「堕落した心の状態を—・しても見た」〈花袋・田舎教師〉
しっ‐せい【𠮟声】
しかる声。また、しかる言葉。「—が飛ぶ」
しっ‐せい【𠮟正】
他人の書いた文章の欠点などを遠慮なく指摘して訂正させること。詩文の添削や批評を願うときに用いる語。「ご—を賜わる」