な‐の‐き【名の木】
1 すぐれた香木。特に伽羅(きゃら)をさす。めいぼく。「灯の影かすかに—の匂ひほのかにして」〈浮・万金丹・五〉 2 俳諧で、楓(かえで)・柳など、名の知られた木。
名(な)の無(な)い星(ほし)は宵(よい)から出(で)る
初めに出てくるものにろくなものがないことのたとえ。また、待ってもいない者が早く来ることのたとえ。
な‐のり【名乗り/名告り】
1 自分の名前をはっきりと言うこと。また、その名前。「互いに—をする」 2 武士が戦場などで自分の氏名・家柄・身分などを声高に告げること。 3 公家・武家の男子が元服するとき、幼名や通称に代えて...
なのり‐あ・う【名乗り合う】
[動ワ五(ハ四)]互いにおのおのの名を告げる。「初対面で—・う」
なのり‐い・ず【名乗り出づ】
[動ダ下二]「名乗り出る」に同じ。「我なむかこつべき事あると、—・で侍りけるを」〈源・常夏〉
なのり‐か・く【名乗り掛く】
[動カ下二]相手に自分のほうから名をいう。「右衛門佐重盛、生年二十三、と—・けければ」〈古活字本平治・中〉
なのり‐ざ【名乗り座】
能舞台で、常座(じょうざ)の異称。
なのり‐じ【名乗り字】
名乗り3を書き表す漢字。
なのり・でる【名乗り出る】
[動ダ下一]自分の姓名・身分などを告げて出る。自分がその当人であると申し出る。「落とし主が—・でる」
なのり‐よみ【名乗り読み】
漢字の、名前に使う読み方。→名乗り5