名(な)を惜(お)し・む
名声・名誉が失われるのをおそれる。「—・むは武士の常」
名(な)を折(お)・る
名誉を傷つける。名をけがす。「主君の—・る」
名(な)を借(か)・りる
1 他人の名義を借りる。「友人の—・りて申し込む」 2 表面上の口実にする。「慈善事業に—・りた売名行為」
名(な)を腐(くた)・す
名声を落とす。名をけがす。「業平が名をやくたすべき」〈源・絵合〉
名(な)を汚(けが)・す
名誉を傷つける。「母校の—・す」
名(な)を雪(すす)・ぐ
名誉を回復する。名をそそぐ。「万年最下位の—・ぐ」
名(な)を捨(す)てて実(じつ)を取(と)る
体裁・名誉などを犠牲にしても、実質的な利益を得るほうを選ぶ。
名(な)を正(ただ)・す
1 《「論語」子路から》君臣・父子などの名分を正す。 2 正邪の判断を下す。「うき世をば今ぞ別るるとどまらむ名をばただすの神にまかせて」〈源・須磨〉
名(な)を立(た)・てる
1 名声を世にあらわす。名をあげる。「政治家として—・てる」 2 評判を立てる。「年の内にあはぬためしの—・ててわれ七夕にいまるべきかな」〈後拾遺・恋三〉
名(な)を竹帛(ちくはく)に垂(た)る
《「後漢書」鄧禹伝から》長く後世に伝えられるような名を歴史の上に残す。功名を竹帛に垂る。