どん【呑】
[人名用漢字] [音]ドン(慣) [訓]のむ のみこむ。「呑吐/併呑」 [難読]呑気(のんき)・雲呑(ワンタン)
どんき‐しょう【呑気症】
無意識のうちに空気を飲み込んで、腹が張ったり、こめかみが痛くなったりする症状。早食い、炭酸飲料の飲みすぎのほか、ストレスも原因となる。空気嚥下症。
どん‐さん【呑酸】
胃液が口内に逆流すること。苦みや酸味を感じる。
どん‐しゅう【呑舟】
舟をまるのみにすること。
呑舟(どんしゅう)の魚(うお)
《「荘子」庚桑楚から》舟をまるのみにするほどの大きな魚。転じて、大人物。大物。「雑魚を数えて—を取りのがすのである」〈寅彦・量的と質的と統計的と〉
呑舟(どんしゅう)の魚(うお)は枝流(しりゅう)に游(およ)がず
《「列子」楊朱から》舟をまるのみするほどの大魚は小さな川にはすまない。大人物はつまらない者と交わったりはしない、また、高遠な志を抱く者は、小事にはかかわらないことのたとえ。
どん‐ぜい【呑噬】
[名](スル) 1 のむことと、かむこと。「鰻鱺(うなぎ)を圧倒し山鯨を—し」〈服部誠一・東京新繁昌記〉 2 他国を攻略してその領土を奪うこと。「スパルタは、今又—を逞うして」〈竜渓・経国美談〉
どん‐と【呑吐】
[名](スル)のむことと、はくこと。のんだりはいたりすること。「相模灘は…太平洋の水を—して居る」〈蘆花・自然と人生〉
のま・す【飲ます】
[動サ五(四)] 1 飲むようにさせる。飲ませる。「病人に薬を—・す」「嘘ついたら針千本—・す」 2 酒肴(しゅこう)を供する。「一杯—・して慰労する」 [動サ下二]「のませる」の文語形。
のま・せる【飲ませる】
[動サ下一][文]のま・す[サ下二]「飲ます」に同じ。「赤ん坊にミルクを—・せる」