否否(いやいや)三杯(さんばい)
口では辞退して、勧められるままに何杯も飲むこと。遠慮は口先ばかりなこと。「いやいや三杯十三杯」「いやいや三杯、遁(に)げ遁げ五杯」などともいう。
いや‐おう【否応】
不承知と承知。諾と否。「—を言っていられない」
否応(いやおう)無(な)し
承知も不承知もないようす。有無を言わせないようす。「—に連れ出す」
否(いや)が応(おう)でも
「否でも応でも」に同じ。「—目標を達成しなければならぬ」
いや‐でも【否でも】
[副] 1 たとえ好まなくても。「—うわさが耳に入る」 2 なんとしても。是が非でも。「明日までには—この仕事を終わらせる」
否(いや)でも応(おう)でも
承知でも不承知でも。どうしても。なにがなんでも。否が応でも。「—引き受けてもらう」「—今日いっぱいで締め切りだ」
いや‐とも【否とも】
[副]いやでも何でも。どうでもこうでも。「まだこの上にも四の五のあれば、—に出所(でんど)沙汰」〈浄・忠臣蔵〉
いや‐とよ【否とよ】
[感]《感動詞「いや(否)」+連語「とよ」から》いや、そうではないよ。いやいや。いなとよ。「—源太。都はいまだ軍(いくさ)なかば、そなた一人帰されしは心得ず」〈浄・盛衰記〉
いや・む【否む】
[動マ四]気を悪くして憎む。嫌う。「国司も国司にこそよれ。我らにあひて、かうは言ふぞとて、—・み思ひて」〈宇治拾遺・三〉
いや‐め【否目】
[名・形動ナリ]悲しそうな目つき。また、悲しげなさま。「うちひそみつつ泣くを…なぞ斯く—なると、憎くをこにも思ふ」〈源・東屋〉