そまくしゃ【蘇莫者】
雅楽。唐楽。盤渉(ばんしき)調で古楽の中曲。舞は一人舞で、猿面をつける。笛役が一人侍立して竜笛を吹く。聖徳太子が笛を吹き、山神が舞った姿とされる。そまくさ。
そよ
[副]風がかすかに吹くさま。また、物が揺れてたてるかすかな音などを表す語。「風が—とも吹かない」「負ひ征箭(そや)の—と鳴るまで」〈万・四三九八〉
そよ‐かぜ【微風】
そよそよと吹く風。びふう。
そよ‐そよ
[副] 1 風が静かに心地よく吹くさま。また、風に吹かれて草木の葉などがかすかに音をたてて揺れ動くさま。「春風が—(と)吹く」「木の葉が—(と)揺れる」 2 広く、物の触れ合う音や物の動くときに...
そよ‐ふ・く【そよ吹く】
[動カ五(四)]風が静かに心地よく吹く。「春風—・く空を見れば」〈文部省唱歌・朧月夜〉
そよろ
[副]風が静かに吹くさまや、物が軽く触れ合ってたてる音を表す語。そより。「—と響く白楊(はくよう)と毛欅(ぶな)の森の奥に」〈晶子・フォンテンブロオの森〉
空(そら)吹(ふ)く風(かぜ)
吹き過ぎていく風を気にとめないように、周囲のことに無関心であること。どこ吹く風。「—と聞き流す」
たいき‐だいじゅんかん【大気大循環】
全地球的な規模の大気の循環。高温の赤道付近と低温の極付近との間に大規模な熱対流が起こり、それに地球の自転が影響するため三つの対流に分かれ、これらが地表付近で風として吹くとき、貿易風・偏西風・偏東...
たけのこ‐づゆ【筍梅雨】
《伊勢・伊豆地方の船乗りの言葉から》たけのこの出る陰暦4、5月ごろに吹く南東風のこと。湿気が多く、雨を伴うことが多い。筍流し。《季 夏》
たけ‐の‐は【竹の葉】
1 竹についている葉。笹(ささ)の葉。竹葉。 2 《「竹葉(ちくよう)」を訓読みにした語》酒のこと。「—にまがきの菊を折りそへて花を吹くらむ玉の杯」〈夫木・三二〉