こうしん‐ばら【庚申薔薇】
バラ科の常緑低木。主に5月ごろ紅紫色の花を開くが、四季を通じて咲く。名は、ほぼ隔月に庚申が来るように、たびたび花が咲くという意から。中国の原産で、庭園に植えられる。長春花。《季 春》
こう‐ばい【紅梅】
1 梅の一品種。濃い桃色の花が咲く。《季 春》「—の落花燃ゆらむ馬の糞/蕪村」 2 濃い桃色。紅梅色。 3 襲(かさね)の色目の名。表は紅色、裏は紫または蘇芳(すおう)色。春に用いる。 4 ...
こう‐らん【紅蘭】
紅色の花が咲くラン類。
黄金(こがね)花(はな)咲(さ)・く
黄金の花が咲く。黄金の出ることを、花が咲くのにたとえていう。「佐渡の国にこそ金(こがね)の花栄(さ)きたる所はありしか」〈今昔・二六・一五〉
こがね‐ばな【黄金花】
シソ科の多年草。中国などに分布。夏に青紫色の唇形の花が総状に咲く。根は円錐形で内部は黄色く、漢方で黄芩(おうごん)といい、薬用。
こちょう‐らん【胡蝶蘭】
ラン科の常緑多年草。葉は長楕円形。白や淡紅色の花が咲く。フィリピン・台湾の原産で、温室などで観賞用に栽培。ファレノプシス。《季 夏》「導かれ来し一卓の—/夜半」
こ‐でまり【小手毬】
バラ科の落葉小低木。株立ちし、枝の先が垂れ、葉は長楕円形で先がとがる。春、白い小花が密生してまり状に咲く。中国の原産で、庭木にする。《季 春》「—の花に風いで来りけり/万太郎」
言葉(ことば)に花(はな)を咲(さ)か・す
1 「言葉に花が咲く1」に同じ。 2 言葉巧みに話す。言葉を飾る。「一々に—・せ理(ことわり)に玉を連ねて答へける」〈太平記・一七〉
こ‐の‐はな【木の花】
木に咲く花。特に、桜の花や梅の花。
この‐はな【此の花】
1 《「古今集」仮名序に見える歌「難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」から》梅の花の別名。 2 《元稹(げんしん)「菊花」詩「是の花の中偏(ひとえ)に菊を愛するにあらず、此の花開...