あけぼの‐そう【曙草】
リンドウ科の越年草。山野の水辺に多く、高さ60〜90センチ。葉は長楕円形で対生。夏から秋に、花びらの先に2個の濃緑色の斑紋と黒紫色の細い斑点をちりばめた白い花が咲く。
あけぼの‐つつじ【曙躑躅】
ツツジ科の落葉高木。山地に生え、葉は枝先に5枚輪生し、葉柄にひげ状の毛がある。花は葉の出る前に咲き、淡紅色で上面に黄褐色の斑点がある。
あさがお‐の【朝顔の】
[枕]朝顔の花は「穂(ほ)に咲き出(い)づ(=目立つように咲き出る)」意から、「穂」にかかる。「—穂には咲き出(で)ぬ恋もするかも」〈万・二二七五〉
あさ‐がら【麻殻/白辛樹】
エゴノキ科の落葉高木。本州中部以西の山地に自生。葉は広楕円形。初夏、白い花が多数垂れて咲く。実から油をとる。材は軽くて柔らかい。あさぎ。
あさざ【莕菜/荇菜】
《古くは「あざさ」》ミツガシワ科の水生の多年草。葉は沼などの水面に浮かび、円形で、表面は緑色、裏面は茶色がかった紫色。夏、水面より高く花茎を伸ばして黄色の花をつける。《季 夏》「天竜寺—いっぱい...
あさ‐ざくら【朝桜】
朝、露を受けて咲いている桜。《季 春》「—みどり児に言ふさやうなら/草田男」
あさひ‐やま【旭山】
桜の一品種。サトザクラの仲間で、花は淡紅色の八重咲き。樹高さが2〜3メートルにしか育たず、盆栽や鉢植えにも向く。朝日山。一歳桜。
あした‐ば【明日葉/鹹草】
セリ科の多年草。海岸近くに生え、高さ約1メートル。茎や葉を切ると黄色い汁が出る。葉は複葉で厚く、冬でも緑色。秋、多数の黄色い小花が集まって咲く。葉を摘んでも翌日若葉が出てくるほど強いので、この名...
あじさい【紫陽花】
ガクアジサイから日本で改良された園芸品種。高さ1〜1.5メートルの落葉低木。葉は大きな楕円形。初夏、淡青色から淡紫紅色に変わる萼(がく)のある小花が、球状に集まって咲く。庭木にする。八仙花(はっ...
あずき‐なし【小豆梨】
バラ科の落葉高木。山地に生え、枝は紫黒色で白色の斑点があり、秤(はかり)の目のように見える。初夏、白色の花が咲き、長楕円形の実が赤く熟す。はかりのめ。