のみ‐と【喉/咽】
《「飲み門(と)」の意。「のみど」とも》のど。「赤海鯽魚(たひ)の—を探れば、鉤有りき」〈記・上〉
のん‐ど【喉/咽】
《「飲(の)み門(と)」の音変化》のど。「短剣にて自から—を刺串(さしつらぬ)き」〈染崎延房・近世紀聞〉
むせ‐い・る【噎せ入る/咽せ入る】
[動ラ五(四)]「むせびいる」に同じ。「奥さんは—・ってしまうのである」〈鴎外・金毘羅〉
むせ‐かえ・る【噎せ返る/咽せ返る】
[動ラ五(四)] 1 ひどくむせる。「煙を吸い込んで—・る」 2 「噎(むせ)び泣く」に同じ。「私はくやし涙に—・りました」〈太宰・新釈諸国噺〉
むせっ‐ぽ・い【噎せっぽい/咽せっぽい】
[形]異物がのどを刺激してむせやすい感じである。「ほこりが立って—・い」
むせび‐い・る【噎び入る/咽び入る】
[動ラ五(四)]激しく泣く。むせび泣く。むせいる。「ハンケチに顔を埋めて繁は—・る」〈風葉・青春〉
むせび‐なき【噎び泣き/咽び泣き】
むせび泣くこと。嗚咽(おえつ)。
むせび‐な・く【噎び泣く/咽び泣く】
[動カ五(四)]息が詰まるほど激しく泣く。声をのみこむようにして泣く。むせかえる。「—・くような汽笛」
むせ・ぶ【噎ぶ/咽ぶ】
[動バ五(四)]《古くは「むせふ」》 1 飲食物をのどに詰まらせたり、煙を吸い込んだりして、息苦しくなる。また、そのようになってせきこむ。むせる。「たき火の煙に—・ぶ」 2 こみ上げる感情で息が...
む・せる【噎せる/咽せる】
[動サ下一][文]む・す[サ下二] 1 飲食物や煙が気管にはいるなどして、息苦しくなったりせきこんだりする。むせぶ。「香水のかおりに—・せる」「急に水を飲んで—・せる」 2 悲しみなどのために胸...