さらしめ【晒女】
歌舞伎舞踊。長唄。2世桜田治助作詞、4世杵屋六三郎作曲。文化10年(1813)江戸森田座初演。7世市川団十郎が近江(おうみ)八景になぞらえて踊った八変化「閏茲姿八景(またここにすがたはっけい)」...
さん‐げ【散華/散花】
[名](スル) 1 花をまいて仏に供養すること。 2 四箇の法要の一。梵唄(ぼんばい)のあとにシキミの葉あるいは花を散布すること。また、紙製の蓮華の花びらを花筥(けこ)に入れ、散布すること。 3...
さんげ‐さんげ【懺悔懺悔】
《「ざんげざんげ」とも》 1 月山・羽黒山などの霊山に参る行者などが唱える言葉。 2 歌舞伎下座音楽の一。江戸の世話物で、貧しい町屋の幕開きや小悪党の出入りなどに用いる唄。
さんごく‐いち【三国一】
1 日本・中国・インドの三国で最もすぐれていること。世界一。「—の花嫁」「—の剛の者と言はれしぞかし」〈義経記・八〉 2 江戸初期に流行した祝言の小唄の歌詞。「三国一ぢゃ何々になりすまいたしゃん...
さん‐さがり【三下り】
三味線の調弦法の一。本調子の第3弦を1全音(長2度)下げたもの。粋(いき)や艶(つや)を表し、長唄・小唄に多く用いる。
さん‐じゅう【三重】
1 三つ重なること。「二重—に防護する」「—衝突」 2 日本音楽で用いる語。 ㋐声明(しょうみょう)で、音域を三つに分けたうちの最高の高さの音域。 ㋑平曲で、美文調の韻文による詠嘆的な場面に使う...
ざしき‐あそび【座敷遊び】
茶屋や料亭で、芸妓(げいぎ)の唄や踊り、虎拳(とらけん)などの余興を楽しむこと。お座敷遊び。
しおくみ【汐汲】
歌舞伎舞踊。長唄。2世桜田治助作詞、2世杵屋正次郎作曲。謡曲の「松風」に取材したもの。七変化「七枚続花の姿絵」の一つとして、文化8年(1811)江戸市村座初演。
し‐か・える【仕替える】
[動ア下一][文]しか・ふ[ハ下二] 1 やりなおす。取り替える。「枕を窮屈で無い様に—・えると」〈小杉天外・はやり唄〉 2 江戸時代、遊女が、勤めている場所を替える。「其の上此の廓(くるわ)へ...
しか‐の‐ほうよう【四箇の法要】
大法会の4種の儀式作法。梵唄(ぼんばい)・散華(さんげ)・梵音・錫杖(しゃくじょう)の称。