あび‐きょうかん【阿鼻叫喚】
1 仏語。阿鼻地獄と叫喚地獄とを合わせた語。地獄のさまざまの責め苦にあって泣き叫ぶようすにいう。 2 悲惨な状況に陥り、混乱して泣き叫ぶこと。「一瞬の事故で車中は—の巷(ちまた)と化す」
かん【喚】
[常用漢字] [音]カン(クヮン)(呉)(漢) [訓]わめく よぶ 1 大声で呼ぶ。わめく。「喚呼・喚声/叫喚」 2 呼び出す。「喚起・喚問/召喚」
きょう‐かん【叫喚】
[名](スル) 1 大声でわめきさけぶこと。「阿鼻(あび)—」「厨の燃え立つ底より一声—せるは誰」〈紅葉・金色夜叉〉 2 「叫喚地獄」の略。
しょう‐かん【召喚】
[名](スル)人を呼び出すこと。特に、裁判所が被告人・証人・鑑定人などに対し、一定の日時に裁判所その他の場所に出頭を命ずること。「証人として—される」
しょう‐かん【招喚】
[名](スル)招き呼ぶこと。また、呼び出すこと。「国野を第三局へ—の上段々吟味になり」〈鉄腸・花間鶯〉
だい‐きょうかん【大叫喚】
「大叫喚地獄」の略。