うたて・し
[形ク] 1 嘆かわしい。情けない。「常に思ひ嘆くと聞きはべれば、いと—・くなむ」〈宇津保・蔵開上〉 2 気に入らない。いやだ。「こちたく酔ひののしりて、—・くらうがはしき事ども」〈栄花・つぼみ...
うち‐むき【内向き】
1 内側に向けること、または、向いていること。 2 国際社会に出て行く意欲がなく、国内での生活に安住すること。それぞれの属する社会内部にだけ目を向けていること。また、そういう傾向。「若者の—志向...
嬉(うれ)しい悲鳴(ひめい)
予想以上の好結果を喜びながら、一方で忙しさを嘆く声。「押すな押すなの盛況に主催者が—をあげる」
え‐に【得に】
[連語]《動詞「う(得)」の未然形「え」+上代の打消しの助動詞「ぬ」の連用形「に」という》…できないで。「言へば—言はねば胸にさわがれて心ひとつに嘆くころかな」〈伊勢・三四〉
えん‐さ【怨嗟】
[名](スル)うらみ嘆くこと。「—の声」
えん‐じょ【怨女】
婚期が遅れたり、夫が不在であったりして、独り身である自分を哀れと思って嘆く女。
おおしま‐の【大島の】
[枕]島は鳴門(なると)や浦(うら)と縁があるところから、「なると」「うら」にかかる。「—なるとはなしに嘆く頃かな」〈後撰・恋一〉 「—うら悲しげに声の聞こゆる」〈源・玉鬘〉
おき‐そ【息嘯】
《「そ」は「うそ(嘯)」の音変化》ため息。「大野山霧立ち渡る我が嘆く—の風に霧立ちわたる」〈万・七九九〉
おもい‐き‐や【思いきや】
[連語]《動詞「おもう」の連用形+過去の助動詞「き」+係助詞「や」》 1 …と思ったところが意外にも。「直ったと—またすぐに壊れてしまった」 2 …と思っただろうか、思いもしなかった。「—夢をこ...
かこち【託ち】
他にかこつけて恨み嘆くこと。「実体(じってい)の女房の—も恋なれば」〈露伴・露団々〉