かまくら‐ごえ【鎌倉声】
中世、上方弁を標準にして、なまりの多い関東の発音をさしていった語。鎌倉なまり。坂東なまり。関東弁。
かまくらさんだいき【鎌倉三代記】
浄瑠璃。時代物。五段。紀海音(きのかいおん)作。享保3年(1718)大坂豊竹座初演。比企(ひき)判官一味の源頼家に対する謀反を題材としたもの。
浄瑠璃。時代物。十段。近松半二作と推定される。...
かまくら‐ななくち【鎌倉七口】
鎌倉へ入る七つの入口。名越(なごえ)・朝比奈・巨福呂(こぶくろ)坂・亀ヶ谷(かめがやつ)坂・化粧(けわい)坂・大仏坂・極楽寺坂の七つの切通しをいう。鎌倉七切通し。
かまたこうしんきょく【蒲田行進曲】
つかこうへいの戯曲。映画撮影所を舞台に、3人の男女の愛を描く。昭和55年(1980)、劇団つかこうへい事務所が初演。翌昭和56年(1981)、作者本人により小説化され、第86回直木賞受賞。また昭...
かみがた‐うた【上方唄/上方歌】
江戸時代に京坂で流行した三味線歌。組歌・長歌・端歌・手事物(てごともの)・芝居唄・浄瑠璃物・作物(さくもの)などが含まれる。京唄。地歌。→江戸唄
かみがた‐え【上方絵】
京坂で刊行された浮世絵版画。江戸の特産であった版画を江戸絵とよぶのに対していう。役者絵が多い。大坂絵。→江戸絵
かみがた‐きょうげん【上方狂言】
京坂で発達した上方色の豊かな歌舞伎狂言。元禄期(1688〜1704)の和事(わごと)系狂言、宝暦期(1751〜1764)以降の義太夫狂言など。上方歌舞伎。→江戸狂言
かみがた‐ご【上方語】
上方で使われる言葉。特に、江戸時代以降、京都・大坂を中心に使われた言葉。上方言葉。→江戸語
かみがた‐じょうるり【上方浄瑠璃】
京坂で起こり、語り広められた浄瑠璃。義太夫・一中(いっちゅう)・文弥(ぶんや)・宮古路(みやこじ)・薗八(そのはち)・繁太夫(しげたゆう)節など。→江戸浄瑠璃
かみがた‐ぶんがく【上方文学】
江戸時代文学の一区分。元禄期(1688〜1704)を頂点として京坂で行われた町人文学。生命力にあふれた文学で、井原西鶴の浮世草子、近松門左衛門らの浄瑠璃、松尾芭蕉らの俳諧などがその代表。→江戸文学