しずり【垂り】
木の枝などに降り積もった雪が滑り落ちること。また、その雪。しずり雪。しずれ。《季 冬》
しずり‐ゆき【垂り雪】
「垂(しず)り」に同じ。
し‐だり【垂り】
たれ下がること。しだれ。
しだり‐お【垂り尾】
長くたれた尾。「ひとり寝(ぬ)る山鳥の尾の—に霜おきまよふ床の月かげ」〈新古今・秋下〉
しだり‐ざくら【垂り桜】
「枝垂(しだ)れ桜」に同じ。
しだり‐やなぎ【垂り柳】
「枝垂(しだ)れ柳」に同じ。「ますらをの伏し居嘆きて作りたる—の縵(かづら)せ我妹(わぎも)」〈万・一九二四〉
たり‐お【垂り尾】
長く垂れ下がっている尾。たれお。しだりお。「庭つ鳥鶏(かけ)の—の乱れ尾の長き心も思ほえぬかも」〈万・一四一三〉
たり‐ほ【垂り穂】
稲・麦・粟(あわ)などの、実って垂れ下がっている穂。