こき‐た・る【扱き垂る】
[動ラ下二]しごき落として垂らす。また、しごき落としたように垂れる。「明けぬとて帰る道には—・れて雨も涙も降りそぼちつつ」〈古今・恋三〉
こ‐だ・る【木垂る】
[動ラ四]木が育って枝が垂れる。「薪(たきぎ)伐(こ)る鎌倉山の—・る木をまつと汝が言はば恋ひつつやあらむ」〈万・三四三三〉 [補説]一説に「木足る」で、枝葉が繁茂する意とも。
さが・る【下がる】
[動ラ五(四)] 1 ㋐物の上端が固定され、他の端が下へ向かう。たれさがる。ぶらさがる。「棚からヘチマが—・っている」「つららが—・る」 ㋑物の一端が他の端よりも下へ向かう。垂れる。「目尻が—・...
さんしょう‐も【山椒藻】
サンショウモ科の一年生のシダ。水田・池沼の水面に浮かび、長さ7〜10センチ。葉は3枚ずつ密につき、2枚は水面に浮かびサンショウの葉を思わせる。1枚は細かく裂けて水中に垂れる。秋、水中の葉の基部に...
しお‐た・れる【潮垂れる/塩垂れる】
[動ラ下一][文]しほた・る[ラ下二] 1 みすぼらしいようすになる。元気がないように見える。「しょぼしょぼと—・れた姿で帰って来る」〈花袋・田舎教師〉 2 衣服などが潮水にぬれて、しずくが垂れ...
しずく【滴/雫】
[名](スル)したたり落ちる液体の粒。また、それがしたたり落ちること。「—が垂れる」「—する甲板の欄(てすり)に靠(もた)れて」〈風葉・恋ざめ〉 [補説]人工衛星は別項。→しずく
した‐おれ【下折れ】
草木の茎や枝などが折れて下に垂れること。また、垂れた茎や枝。「いとかしけたる—の」〈源・藤袴〉
しだれ‐いとすぎ【枝垂れ糸杉】
ヒノキ科の常緑樹。高さ10〜15メートル。枝が垂れる。中国揚子江沿岸に分布。
しっ‐ぽく【卓袱】
1 《卓の覆いの意》中国風の食卓。4脚で高さ1メートル弱。多くは朱塗りで周囲に紅白の紗綾(さや)を垂れる。しっぽく台。 2 関西や信州で、そば・うどんにキノコ・かまぼこ・野菜などを入れて煮る料理...
しば‐やなぎ【柴柳】
ヤナギ科の落葉低木。中部以東の山地に自生。枝は水平に出て先が少し垂れる。4月ごろ、葉とともに花穂を出し、黄色の雄花と緑色の雌花とをつける。