うもれ‐いた・し【埋もれ甚し】
[形ク]《「むもれいたし」とも表記》 1 気持ちが晴れ晴れしない。気が沈んでいる。「いと—・く、いかで年月を過ぐさましとおぼしやらる」〈源・須磨〉 2 内気すぎる。控え目すぎる。「いでやとはおぼ...
うもれきのはな【埋木廼花】
高崎正風の歌集。明治9年(1876)、上下2巻で刊行。
うもれ‐ぎ【埋(も)れ木】
1 地層中に埋まった樹木が長年の間に炭化して化石のようになったもの。亜炭の一種で、木目が残っており、質は緻密(ちみつ)。仙台地方に多く産し、細工物の材料。 2 世間から見捨てられて顧みられない人...
うもれぎ【埋木】
江戸前期の俳諧論書。1冊。北村季吟著。明暦2年(1656)成立。延宝元年(1673)刊。15項目にわたる俳諧の式目書。俳諧埋木。
うもれぎ‐ざいく【埋(も)れ木細工】
埋もれ木を細工して作った工芸品。仙台地方の名産。
埋(う)もれ木(ぎ)に花(はな)が咲(さ)く
長いこと逆境にあった身に意外の幸運が訪れることのたとえ。
うもれぎ‐の【埋もれ木の】
[枕]地下にあって表に現れない意から、「した」「人知れぬ」などにかかる。「名をしも惜しみ—下ゆそ恋ふる」〈万・二七二三〉
うもれ‐みず【埋もれ水】
草木などの陰に隠れて人目に触れない水。「人知れぬ木の葉の下の—思ふ心をかき流さばや」〈千載・恋一〉
うも・れる【埋もれる】
[動ラ下一][文]うも・る[ラ下二]《平安時代以降「むもる」と表記されることが多い》 1 砂や土などに覆われて見えなくなる。埋没する。うずもれる。「雪に—・れた家」 2 才能・真価・業績などが、...
しで‐むし【埋葬虫】
甲虫目シデムシ科の昆虫の総称。体は扁平、前翅(まえばね)はやや短く尾端が露出している。夜行性で、動物の腐肉などを食う。ヤマトモンシデムシ・クロシデムシ・モモブトシデムシなど。