かきわ【堅磐】
かたくしっかりとした岩。「常磐(ときは)に—に動かず坐(ま)さむ」〈記・上〉 [補説]多くは、「ときわかきわ(常磐堅磐)」と熟して、永久に変わらないことを祝っていう。
かた・い【堅い/硬い/固い】
[形][文]かた・し[ク] 1 外力に対する抵抗力が大きく、容易に形を崩さない。「—・い殻を割る」「—・くてかめない肉」⇔やわらかい。 2 ㋐物が強い力でぴったりとすきまなく合わさっている。「—...
かた‐かご【堅香子】
カタクリの古名。「もののふの八十娘子(やそをとめ)らが汲みまがふ寺井の上の—の花」〈万・四一四三〉
かた‐かた【堅堅】
[副]《「かたがた」とも》たいへん堅く。しっかり。「まことに、—口固めをせられた程に」〈続狂言記・六人僧〉
堅(かた)き氷(こおり)は霜(しも)を履(ふ)むより至(いた)る
《「易経」坤卦から》霜を踏む時節が来ると、やがて堅い氷の張る冬が来るの意から、何事もその兆候を見たら早く準備せよというたとえ。
かた‐ぎ【堅木】
1 クヌギ・ナラ・カシ・ケヤキなど、質の堅い木材。 2 アカガシの別名。
かた‐ぎ【堅気】
[名・形動] 1 心がしっかりしていてまじめなこと。また、そのさま。律儀。「—な人」 2 職業や生活が、まっとうで、着実なこと。また、そういう人。「—の商売」「—になる」
かた‐くるし・い【堅苦しい】
[形][文]かたくる・し[シク]気楽なところがなくて窮屈である。かたっくるしい。「—・いあいさつは抜きにする」「—・い本」 [派生]かたくるしげ[形動]かたくるしさ[名]
かた‐くろし・い【堅くろしい】
[形][文]かたくろ・し[シク]「堅苦しい」に同じ。「まあ其様に—・く挨拶には及ばぬわ」〈露伴・いさなとり〉
かた‐ざくら【堅桜】
リンボク(橉木)の別名。