けん‐ち【堅緻】
[名・形動ナリ]堅固で緻密なこと。また、そのさま。「火石は其質—にして其形方正なる者なり」〈西周・明六雑誌四〉
けん‐ちょう【堅調】
[名・形動] 1 堅実な調子であること。また、そのさま。「売上げが—な足どりで伸びる」 2 相場が徐々に上昇する傾向にあること。また、そのさま。「—な繊維株」⇔軟調。
けん‐にん【堅忍】
[名](スル)つらいことによく耐え忍ぶこと。我慢強くこらえること。「—し、励精し、以て人生の嶮山を越えしむるは」〈透谷・泣かん乎笑はん乎〉
けんにん‐じきゅう【堅忍持久】
[名](スル)つらさや苦しさに耐え、我慢強くもちこたえること。
けんにん‐ふばつ【堅忍不抜】
つらいことも耐え忍んで、どんな困難にも心を動かさないこと。「—の態度」
けんぱく‐どうい【堅白同異】
《公孫竜「堅白論」から》中国、戦国時代に、公孫竜の説いた詭弁(きべん)的命題。堅くて白い石があるとき、「堅さ」と「白さ」とは、別個の認識であるが、存在としては一つのものである、という考え方の違い...
けん‐ぴょう【堅氷】
厚く、かたい氷。
けん‐るい【堅塁】
1 守りが堅くて、容易に攻め落とせない陣地。「—を抜く」 2 なかなか打ち破ることのできない物事。「資本主義の—」
けん‐ろう【堅牢】
[名・形動]物がしっかりと、壊れにくくできていること。また、そのさま。「—なつくり」「—無比」 [派生]けんろうさ[名] [名]「堅牢地神」の略。
けんろう‐じしん【堅牢地神】
大地をつかさどる神。万物を支えて堅牢であるところからいう。地天(じてん)。「喚(をめ)き叫ぶ声梵天までも聞え、—も驚くらんとぞ覚えける」〈平家・一〉