つい‐きん【堆錦】
琉球(沖縄)漆器特有の技法。漆と各種の顔料を練り合わせ、これを押し広げて型にはめるか、または切り取って文様を作り、漆器の表面にはりつけるもの。
つい‐こう【堆紅】
彫漆の一。朱漆を何度も厚く塗り重ねる過程で黒漆の層を入れ、彫り目の断面の朱色地に黒い筋が表れるようにしたもの。
つい‐こく【堆黒】
彫漆の一。黒漆を厚く塗り重ねて文様を彫刻したもの。中国では剔黒(てきこく)という。堆烏(ついう)。
つい‐しつ【堆漆】
堆朱・堆黒・堆紅など、漆を厚く塗り重ねて文様を彫り込んだものの総称。
つい‐しゅ【堆朱】
彫漆の一。朱漆を何回も塗り重ねて厚い層を作り、これに文様を彫刻したもの。特に宋代以降盛行し、日本には鎌倉時代に伝来し、室町時代以降に制作が始まった。中国では剔紅(てきこう)という。
ついしゅ‐ぞめ【堆朱染(め)】
地を紅染めにし、その上に黒で堆朱に似た模様を染め出したもの。江戸時代、宝暦(1751〜1764)前後に流行。