かん‐のう【堪能】
[名・形動] 1 仏語。よくたえ忍ぶ能力。 2 深くその道に通じていること。また、そのような人や、そのさま。たんのう。「和歌や能楽に—なところから」〈藤村・夜明け前〉
こた・う【堪ふ】
[動ハ下二]「こた(堪)える」の文語形。
こたえ‐られ◦ない【堪えられない】
[連語]この上なくすばらしく、この状態をずっと続けたい気持ちである。「肴(さかな)がふぐさしときては—◦ない」
こた・える【堪える】
[動ア下一][文]こた・ふ[ハ下二] 1 耐える。こらえる。がまんする。「—・えられない暑さが続く」→堪(こた)えられない「一呼吸(いき)でも—・えられるか何(ど)うだか」〈鏡花・歌行灯〉 2 ...
こら・う【堪ふ/怺ふ】
[動ハ下二]「こらえる」の文語形。
こらえ【堪え/怺え】
こらえること。がまんすること。「一向に—がない」
こらえ‐しょう【堪え性】
つらいこと、苦しいことなどをがまんできる意地、性分。「—がない」
こらえ‐じょう【堪え情】
こらえる気力。がまんする意地。忍耐心。
こらえ‐ぜい【堪へ精/堪へ性】
「堪え性(しょう)」に同じ。「母は涙の—、つき果ててわっと泣き」〈浄・鑓の権三〉
こらえ‐ば【堪え場】
1 こらえなければならない時・場所。「この—をしのがなくては会社はつぶれてしまう」 2 敵の攻撃を食い止める場所。「北国の勢を待つまでの—もなかりければ」〈太平記・二〇〉