せき‐い・る【塞き入る/堰き入る】
[動ラ下二]流れをせきとめて、他の流れへ導き入れる。「この頃水—・れて涼しき陰に侍る」〈源・帚木〉
せき‐ぐち【堰口/関口】
井堰(いせき)の水の流出口。
せき‐だし【堰出し】
⇒鉄砲流し
せきとめ‐こ【堰き止(め)湖】
山崩れや、火山の噴出物、河川の堆積(たいせき)物やビーバーなどの生き物の営みなどによって川の水がせき止められてできた湖。堰塞湖(えんそくこ)。→河道閉塞
せき‐と・める【塞き止める/堰き止める】
[動マ下一][文]せきと・む[マ下二] 1 流れなどをさえぎりとめる。「車の流れを—・める」「川の水を—・める」 2 物事が広がらないようにくいとめる。「インフルエンザの流行を—・める」
せき‐ぼし【堰乾し】
堰を作って川をせき止め、水をからして魚を捕ること。瀬乾(せぼ)し。
せき‐や・る【塞き遣る/堰き遣る】
[動ラ四]せきとめる。さえぎりとめる。「涙も—・らず言ひ続け給ふ」〈浜松・五〉
せき‐わ・く【塞き分く/堰き分く】
[動カ下二]水の流れをせきとめて分流させる。「—・くるのだの入江の沢水に凍りてとまる冬のうき草」〈夫木・二三〉
せき‐わ・ぶ【塞き侘ぶ/堰き侘ぶ】
[動バ上二]せきとめるのに苦心する。「—・ぶる涙をだにも洩らさずは幾夜も宿れ袖の月影」〈新千載・恋一〉
堰(せき)を切(き)ったよう
たまっていたものがどっとあふれ出すさま。こらえていたものが、一度に起こる様子をいう。「涙が—に流れ出す」