おん‐でん【恩田】
仏語。三福田(さんぷくでん)の一。恩に報いなければならない父母や師・年長者などのこと。
恩(おん)の腹(はら)は切(き)らねど情(なさけ)の腹(はら)は切(き)る
受けた恩に報いるために命を捨てる者は少ないが、義理人情のために命を捨てる者は多い。恩の死にはせねども情けの死にはする。
恩(おん)を仇(あだ)で返(かえ)・す
恩返しをしないで、かえって恩人に害を与える。恩を仇で報ずる。「世話になった人に—・すようなことをする」⇔仇を恩で報いる。
恩(おん)を返(かえ)・す
1 受けた恩に報いる。 2 相撲で、若い力士がけいこをつけてくれた先輩力士を、本場所の土俵で負かす。
か【果】
[名] 1 《(梵)phalaの訳》仏語。 ㋐原因から生じた結果。⇔因。 ㋑過去の行為から生じた結果。報い。⇔因。 ㋒仏道修行によって得た悟りの境地。 2 木の実。くだもの。 [接尾]助数詞...
隠(かく)れての信(しん)は顕(あらわ)れての徳(とく)
心の中に秘めた信仰にも、利益(りやく)が必ずあらわれてくる。また、人に知られない善行にも、必ずよい報いがある。隠れたる信あらば顕れたる験(しるし)。
か‐ほう【果報】
[名・形動] 1 よい運を授かって幸福なこと。また、そのさま。「—な身分」 2 仏語。前世での行いの結果として現世で受ける報い。
烏(からす)に反哺(はんぽ)の孝(こう)あり
《烏は成長ののち、親鳥の口にえさを含ませて、養育の恩に報いるという「事文類聚」などの故事から》烏さえ親の恩に報いるのだから、まして人は孝行せねばならないということ。
かり【借り】
1 借りること。また、借りたもの。特に、借金・借財・負債など。「—を返済する」⇔貸し。 2 人から恩義・援助・恥辱などを受けて、その報いをしていない状態。「この—はいつかきっと返す」⇔貸し。 3...
かん‐か【感果】
仏語。過去または現在の行為の報いとしての結果を感じること。