やまなか‐ぬり【山中塗】
石川県加賀市山中地区から産する漆器。
よしの‐ぬり【吉野塗】
吉野地方産の漆器。膳(ぜん)・椀(わん)の類が多く、吉野絵とも称されるものは黒漆地に朱漆で木芙蓉(もくふよう)などを描く。
よび‐ぬり【呼(び)塗(り)】
木舞壁(こまいかべ)の片面に粗(あら)塗りをしたのち、すぐに裏側にも粗塗りをすること。
らんかく‐ぬり【卵殻塗(り)】
漆器で、卵の殻を割って漆面に貼(は)り、または粉末にして蒔(ま)きつけ、上塗りしたのちに研ぎ出したもの。
ろいろ‐ぬり【蝋色塗(り)】
漆器の塗りの技法の一。蝋色漆で上塗りして乾かし、研磨して光沢を出すもの。
わかさ‐ぬり【若狭塗】
福井県小浜地方から産する漆器。下塗りした上に卵殻の粉末やもみがらで模様をつけて色漆を塗り、金銀箔を施したのち透き漆を塗って研ぎ出したもの。慶長年間(1596〜1615)に創案され、万治年間(16...
わじま‐ぬり【輪島塗】
輪島市から産する漆器。江戸中期以後発達。特有の地の粉(こ)を用いた堅牢(けんろう)なもので、沈金(ちんきん)・蒔絵(まきえ)、特に沈金を特色とする。