いん【韻】
1 漢字の表す1音節のうち、頭子音を除いた部分の声調の違いによって、平(ひょう)・上(じょう)・去(きょ)・入(にゅう)の四声に分類した区別。これをさらに分けて、古くは206韻としていたが、のち...
いんきょう【韻鏡】
10世紀ころにできた中国の音韻図。頭子音と声調との組み合わせによって漢字音の体系を図示したもの。43図からなる。日本へは鎌倉初期に伝来し、多くの刊本が現存。
かく‐しつ【鶴膝】
1 漢詩の八病(はちへい)の一。五言詩の第1句と第3句の句末に、同一の声調の字を用いること。 2 書道で、漢字の縦棒「亅」の下端が鋭くはねたもの。
かくちょう‐は【格調派】
中国の詩で、盛唐の詩に学んで、格(体裁)と調(声調)との調和した品格の高さを理想とした流派。清の沈徳潜(しんとくせん)が提唱し、明の李夢陽(りぼうよう)・何景明(かけいめい)・李攀竜(りはんりょ...
きゅう‐じょ【翕如】
[形動タリ]音律や声調などがよくそろっているさま。「—たる声の中に、布留(ふる)の神宝を出だし奉るに」〈太平記・三九〉
きょ‐しょう【去声】
1 漢字の四声(しせい)の一。発音の最初が強く、最後が低く弱まるもの。きょせい。→四声 2 日本漢字音や国語アクセントの声調の一。上昇調に発音するもの。
クオック‐グー【(ベトナム)quoc ngu】
《国語の意》ベトナム語を書き表すのに用いられる表音文字。29文字のアルファベットと6種の声調符号がある。17世紀ごろに作られ、チュノムに代わり普及。
しなチベット‐しょご【支那チベット諸語】
東アジアに分布し、声調などの共通特徴を有する諸言語の総称。中国語・チベット‐ビルマ語群・タイ語群などを含む。
じょう‐しょう【上声】
1 漢字の四声(しせい)の一。尻上がりに高く発音するもの。じょうせい。 2 日本漢字音や国語アクセントの声調で、高く平らに発音するもの。
タイ‐ご【タイ語】
シナ‐チベット諸語の一。広義には中国南部やインドシナ半島などで話されるタイ族の言語をさし、狭義にはタイ王国の国語をさす。単音節語的で声調をもつなど、中国語に近い特徴をもつ。