しょう‐もん【声聞】
《(梵)śrāvakaの訳。教えを聞く者の意》仏語。仏弟子のこと。釈迦の入滅後は、四諦の理を観じて阿羅漢となることを理想とした修行者。大乗仏教からは自己の悟りのみを求める者として批判された。
しょうもん‐かい【声聞界】
仏語。十界の一。声聞の境界。
しょうもん‐じ【声聞師】
⇒唱門師(しょうもんじ)
しょうもん‐じょう【声聞乗】
仏語。二乗・三乗の一。自己の悟りのみを目的とする声聞のために説かれた教え。→縁覚(えんがく)乗
しょうもん‐そう【声聞僧】
自己の悟りのみを求めて修行する小乗の僧。
しょう‐よく【声欲】
仏語。五欲の一。音楽や歌謡など、耳にこころよい音や声を聞きたがる欲望。
せい【声〔聲〕】
[音]セイ(漢) ショウ(シャウ)(呉) [訓]こえ こわ [学習漢字]2年 〈セイ〉 1 人や動物が出すこえ。「声楽・声帯・声量/音声・歓声・奇声・吟声・混声・嘆声・鳥声・肉声・発声・美声」...
せい‐い【声威】
名声と権力。世の評判と権威。「或は長州の—を嫉(ねた)み」〈染崎延房・近世紀聞〉
せい‐いき【声域】
発声可能な声の高低の範囲。その区域により、女声はソプラノ・メゾソプラノ・アルト、男声はテノール・バリトン・バスに分けられる。
せい‐いん【声韻】
1 こえとひびき。また、こえのひびき。音韻。 2 短歌の上下の句の終わりに同じ字がくること。