ちとせ‐の‐こえ【千歳の声】
千秋楽・万歳楽などを唱える声。千年の長寿や世の平和を祈る声。「伊勢の海の渚を清み住む鶴の—を君に聞かせむ」〈続後拾遺・賀〉
ちゃり‐ごえ【茶利声】
おどけた声。こっけいな声。「私は—で歌ふことは参りませぬ」〈浄・妹背山〉
ちょう‐しょう【調声】
読経(どきょう)の際の導師の音頭。
ちょう‐せい【鳥声】
鳥の声。鳥の鳴き声。
つき‐ごえ【突き声】
槍(やり)を突くときに発する鋭い大きな声。また単に、かん高く鋭い声。けんのある声や無愛想な声にもいう。「三婦(さぶ)殿、内にか宿にかと、—やり声にじり込む」〈浄・浪花鑑〉
つくり‐ごえ【作り声】
地声でない、こしらえた声。また、ある人や動物に似せた声。「—で電話する」
つけ‐ごえ【付(け)声】
1 他の人の声に合わせて、言ったり歌ったりすること。また、その声。つけこわいろ。 2 本人のそばにいて、その人の代わりに声を出すこと。「声をかしげなれば、妓夫(ぎふ)に—させ」〈浮・一代女・六〉
つこうど‐ごえ【つかうど声】
無愛想で、つっけんどんな言い方。とげとげしい物言い。「聞こえぬかと思うて…おさへ、—で」〈咄・聞上手〉
鶴(つる)の一声(ひとこえ)
多くの人の議論や意見をおさえつける、有力者・権威者の一言。「社長の—で決まる」
てい‐せい【低声】
ひくいこえ。また、こごえ。「—に詩を吟じる」