もの‐の‐こえ【物の声】
鳥獣の声や楽器などの音色。「今めきたる—なれば」〈源・帚木〉
もろ‐ごえ【諸声】
互いに声を合わせること。いっしょに声を出すこと。「人々の—に叫ぶを聞きつ」〈鴎外訳・即興詩人〉
や‐ごえ【や声】
「や」という掛け声。また、掛け声。えいごえ。「『えんさえんさ』—も聞えてきた」〈中勘助・鳥の物語〉
や‐ごえ【矢声】
「矢叫び1」に同じ。
やせいのよびごえ【野性の呼び声】
⇒荒野の呼び声
やり‐ごえ【槍声】
鋭くとがった声。いらだった声。「ひま入れて居ると、内儀が—出して」〈浮・手代気質〉
ゆう‐せい【有声】
1 声が出ること。声が聞こえること。⇔無声。 2 発音の際、声帯の振動を伴うこと。⇔無声。
よがり‐ごえ【良がり声/善がり声】
性的快感によって思わず出る声。
よ‐ごえ【夜声】
夜に聞こえる声。夜中に高く響く声。「隼人(はやひと)の名に負ふ—いちしろく我が名は告(の)りつ妻と頼ませ」〈万・二四九七〉
よび‐ごえ【呼(び)声】
《古くは「よびこえ」》 1 呼ぶ声。呼びたてる声。「金魚売りの—」 2 人選・任命などについての評判。名声。 3 名前。呼び名。「うかとした—はいやでござある」〈咄・醒睡笑・二〉