いえ‐がら【家柄】
1 先祖から受け継いでいる家の格式。その家に対する社会的評価を伴う。 2 格式の高い家。名家。「親戚にも—の家(うち)が沢山ある」〈秋声・新世帯〉
いか・い【厳い】
[形][文]いか・し[ク] 1 程度がはなはだしい。大層である。「前度(ぜんど)—・い世話に成った気で」〈鏡花・歌行灯〉 2 大きい。多い。「能(よ)う—・い声を出す方様じゃ」〈露伴・椀久物語〉...
いか‐いか
[副]《「いがいが」とも》赤ん坊が泣くさま。また、その声。おぎゃあおぎゃあ。「ちごの声にて—と泣くなり」〈今昔・二七・四三〉
いから・せる【怒らせる】
[動サ下一][文]いから・す[サ下二]「いからす」に同じ。「声を—・せる」
いか・る【生かる/活かる】
[動ラ五(四)]花などがいけてある。「瓶(かめ)に—・ったチューリップ」〈秋声・縮図〉
いき【息】
1 口・鼻から空気を吸ったり吐いたりすること。また、吸う空気や吐く空気。「大きく—をする」「—が荒い」 2 二人以上で何かをする場合の、相互の気持ちのかねあい。調子。呼吸。「二人の—がぴったりだ...
息(いき)が続(つづ)・く
1 潜水や発声の際に、吸った息が長くもつ。 2 物事の勢いが弱まらず、ある状態が続く。「やっと回復した景気も—・かない」
いきだわし・い【息だわしい】
[形][文]いきだは・し[シク]《「いき(息)いたわし」の音変化》 1 息が詰まるようである。「朝から籠っていた—・い病室を出て来た」〈秋声・爛〉 2 息づかいが苦しい。息切れがする。いきどうし...
いき‐なり【行(き)成り】
[名・形動]事の成り行きに任せ、十分に考えないで行動すること。また、そのさま。行き当たりばったり。ゆきなり。「その日その日に追われながら、—な仕事ばかりして来たのも」〈秋声・仮装人物〉 [副...
いき‐の‐お【息の緒】
1 いのち。たまのお。魂。ふつう「息の緒に」の形で、命のかぎりの意に用いる。「—に思へば苦し玉の緒の絶えて乱れな知らば知るとも」〈万・二七八八〉 2 息。「—の苦しき時は鉦鼓こそ南無阿弥陀仏の声...