あま‐なつ【甘夏】
大分県で改良された、ナツダイダイの変種。酸味が少なく甘い。甘夏柑(あまなつかん)。
いち‐げ【一夏】
《「一夏九旬」の略》仏語。僧が寺院にこもって修行をする、陰暦4月16日から7月15日までの90日間。《季 夏》
いっしゅんのなつ【一瞬の夏】
沢木耕太郎によるノンフィクション。昭和56年(1981)刊行。「敗れざる者たち」にも登場したプロボクサー、カシアス内藤が再起にかける姿を描く。昭和57年(1982)、第1回新田次郎文学賞受賞。
うれてゆくなつ【熟れてゆく夏】
藤堂志津子の中編小説。北海道のリゾートホテルを舞台に、男女の愛と性、孤独や焦燥を描く。昭和63年(1988)刊行。同年、第100回直木賞受賞。
えん‐か【炎夏】
暑い夏。真夏。《季 夏》
おわらざるなつ【終わらざる夏】
浅田次郎の長編小説。平成22年(2010)、上下2巻で刊行。太平洋戦争末期の昭和20年(1945)夏に召集令状を受け取り北の孤島に渡った男たちの運命を描く。第64回毎日出版文化賞受賞。
か【夏】
殷(いん)以前にあった中国最古の王朝。始祖は禹(う)。紀元前15世紀ごろの桀(けつ)王が暴政を行ったため、殷の湯(とう)王に滅ぼされたという。 五胡十六国の一。大夏のこと。 中国宋の時代に...
か【夏】
[音]カ(漢) ゲ(呉) [訓]なつ [学習漢字]2年 〈カ〉 1 なつ。「夏季/初夏・銷夏(しょうか)・盛夏・晩夏・孟夏(もうか)・立夏・冷夏」 2 古代中国の王朝名。「夏暦」 3 中国の自...
かえらざるなつ【帰らざる夏】
加賀乙彦の長編小説。陸軍幼年学校へ入学した生徒の、戦時下から終戦にかけての心情や苦悩を描く。昭和48年(1973)刊行。同年、第9回谷崎潤一郎賞受賞。
か‐か【華夏】
《「華」ははなやか、「夏」はさかんの意。中国人が自国を誇っていった語から》文化の開けた地。都。「牛を放ち馬を息(いこ)へ、愷悌(がいてい)して—に帰り」〈記・序〉