そば【岨】
《「稜(そば)」と同語源。古くは「そわ」》山の切り立ったけわしい所。がけ、絶壁など。「ふるはたの—の立木にゐる鳩の友よぶ声のすごき夕暮れ」〈新古今・雑中〉
そら‐ほでり【空火照り】
夕日で空が赤く映えること。夕焼け。「その夕暮れの—して」〈浮・一代男・五〉
たそ‐がれ【黄昏】
《古くは「たそかれ」。「誰(た)そ彼(かれ)は」と、人の見分けがつきにくい時分の意》 1 夕方の薄暗い時。夕暮れ。 2 盛りを過ぎて終わりに近づこうとするころ。「人生の—」 [補説]作品名別項。→黄昏
たそがれ‐どき【黄昏時】
夕暮れ時。夕方。→かわたれどき
たち‐ま・つ【立ち待つ】
[動タ四]立ったままで待つ。「来(こ)めやとは思ふものからひぐらしの鳴く夕暮れは—・たれつつ」〈古今・恋五〉
ちょううん‐ぼう【朝雲暮雨】
《楚(そ)の懐王が夢の中で契りを交わした神女が、朝には雲に、夕暮れには雨になると言ったという、宋玉「高唐賦」などにみえる故事から》男女の堅い契り。→巫山(ふざん)の雲雨
と‐すれば
[接]「とすると」に同じ。「参加者は六人になる。—、車二台が必要だ」 [副]ともすると。「袖の上に—かかる涙かなあな言ひ知らず秋の夕暮れ」〈続古今・秋上〉
ドーンダスク‐きどう【ドーンダスク軌道】
《dawn-dusk orbit》人工衛星がとる軌道の一。名称は夜明け(dawn)と夕暮れ(dusk)の軌道を意味し、地球の明暗境界線上を周回する太陽同期軌道をとる。年間を通じて、まったく地球の...
ナイトフォール【nightfall】
夕暮れ。夕方。日暮れ。逢う魔が時。大禍時(おおまがとき)。
なげき‐くら・す【嘆き暮らす】
[動サ四]一日中嘆いて送る。嘆きながら月日を送る。「—・したる夕暮れ、常よりも面影におぼえ給へ」〈成尋母集・詞書〉