おと‐ぎき【音聞き】
世間での評判。うわさ。外聞。「—見苦しきことなり」〈大鏡・師輔〉
かなぐり‐す・てる【かなぐり捨てる】
[動タ下一][文]かなぐりす・つ[タ下二] 1 身につけているものを荒々しく取って放り出す。「上着を—・てて身構える」 2 全部捨て去る。「恥も外聞も—・てて懇願する」
きき‐みみ【聞(き)耳/聴(き)耳】
1 よく聞こうとすること。また、そうしているときの耳。「嫉妬(ねたみ)深き近所の誰彼目を側(そば)め、—清(すま)して」〈紅葉・二人女房〉 2 耳で聞いた感じ。「同じ事なれども—異なるもの、法師...
きこえ【聞(こ)え】
1 聞こえること。「電話の—が悪い」 2 評判。うわさ。「秀才の—が高い」 3 聞いて感じるところ。外聞。「大会社の部長といえば—もよいが」
しょう‐ふん【嘗糞】
《呉に敗れた越王勾践(こうせん)が、呉王の糞を嘗(な)めてその病気はじきに治るだろうと予言したという「呉越春秋」勾践入臣外伝の故事から》恥も外聞も捨てて、人にへつらうことのたとえ。
せけん‐ぎ【世間気】
見えをはり、外聞を気にすること。世間体(せけんてい)を繕う心。「兼ねて用心せよと、—のかしこき人の言ひしらせける」〈浮・織留・六〉
のき‐ざり【退き去り】
人をその場に残して去ること。特に、夫婦の一方が相手を残して家を出ること。「—するも外聞が悪さに」〈伎・四谷怪談〉
はじ‐がまし・い【恥じがましい】
[形][文]はぢがま・し[シク]恥ずかしい。外聞が悪い。また、恥ずかしそうだ。「婦人の独り—・う控えたる」〈紅葉・金色夜叉〉 「御婿取の—・しき事」〈落窪・二〉
ひと‐ぎき【人聞き】
他人が聞くこと。他人が聞いていだく感じ。世間の聞こえ。外聞。「—が悪い」
ふ‐ていさい【不体裁】
[名・形動]《「ぶていさい」とも》体裁が悪いこと。外聞の悪いこと。また、そのさま。「—な服装」「—な行為」