たいき‐ばんせい【大器晩成】
《「老子」四一章から》大きな器が早く出来上がらないように、大人物は世に出るまでに時間がかかるということ。
泰山(たいざん)は土壌(どじょう)を譲(ゆず)らず
《「史記」李斯伝から》泰山が小さな土くれでも受け入れて大きな山となったように、大人物はどんなに小さな意見でも取り入れて見識を高めていくというたとえ。
たい‐じん【大人】
1 からだの大きい人。巨人。 2 一人前の人間。おとな。だいにん。⇔小人(しょうじん)。 3 徳の高いりっぱな人。度量のある人。大人物。「—の風格を備えた人」⇔小人。 4 地位や身分の高い人。 ...
呑舟(どんしゅう)の魚(うお)
《「荘子」庚桑楚から》舟をまるのみにするほどの大きな魚。転じて、大人物。大物。「雑魚を数えて—を取りのがすのである」〈寅彦・量的と質的と統計的と〉
呑舟(どんしゅう)の魚(うお)は枝流(しりゅう)に游(およ)がず
《「列子」楊朱から》舟をまるのみするほどの大魚は小さな川にはすまない。大人物はつまらない者と交わったりはしない、また、高遠な志を抱く者は、小事にはかかわらないことのたとえ。
鶏(にわとり)を割(さ)くにいずくんぞ牛刀(ぎゅうとう)を用(もち)いん
《「論語」陽貨から》小事を処理するのに、大人物に頼んだり大げさな方法を用いる必要はないというたとえ。
ふう‐ゆ【諷喩/風諭】
[名](スル) 1 他の事にかこつけて、それとなく遠回しにさとすこと。「吾輩の既に再三—したるが如く」〈尺振八訳・斯氏教育論〉 2 比喩法の一。たとえだけを提示して、その本義を間接的に推察させる...
ふくりょう‐ほうすう【伏竜鳳雛】
《「蜀志」諸葛亮伝注から》池の中に潜んでいる竜と、鳳凰(ほうおう)の雛(ひな)。三国時代、司馬徽(しばき)は、蜀の諸葛亮をさして伏竜に、龐士元(ほうしげん)をさして鳳雛と評した。転じて、世間に知...