やまと‐しま【大和島】
大和国。また、大和を中心とする地域。多く海からみていう。大和島根。「天離(ざか)る鄙(ひな)の長道(ながち)ゆ恋ひ来れば明石の門(と)より—見ゆ」〈万・二五五〉
やまと‐しまね【大和島根】
日本国。「いざ子ども狂業(たはわざ)なせそ天地(あめつち)の堅めし国そ—は」〈万・四四八七〉
「大和島」に同じ。「名ぐはしき印南(いなみ)の海の沖つ波千重に隠りぬ—は」〈万・三〇三〉
やまと‐じ【大和路】
大和国の道。また、大和国に通じる道。特に、京都五条から伏見・木津を経て奈良に通じる道。
大和地方。
やまと‐じだい【大和時代】
日本史の時代区分の一。大和政権が支配していた律令国家成立以前の時代。大和朝。
やまと‐せいけん【大和政権】
大和および河内(かわち)を中心とする諸豪族の連合政権。大王(おおきみ)とよばれる首長を盟主に、畿内地方から4世紀中ごろには西日本を統一し、4世紀末には朝鮮に進出。種々の技術を持つ渡来人を登用し、...
やまと‐そう【大和相/倭相】
日本流の観相。「帝(みかど)、かしこき御心に—をおほせて」〈源・桐壺〉
やまとぞっくん【大和俗訓】
江戸中期の教訓書。8巻。貝原益軒著。宝永5年(1708)刊。儒教道徳をもとに、特に婦女子を対象とした実践倫理を説く。益軒十訓の一。
やまと‐たい【大和堆】
日本海の中央部にある海底の高まり。最浅部236メートル。付近の北大和堆とともに大和海嶺をなす。好漁場。名称は、大正15年(1926)に測量艦大和が精密調査をしたことから。
やまとたかだ【大和高田】
奈良県北西部の市。専立寺(せんりゅうじ)の寺内町として形成され、商業が発達。大和絣(がすり)の産地。近郊農業も盛ん。人口6.8万(2010)。
やまとたかだ‐し【大和高田市】
⇒大和高田