あき‐の‐ちぎり【秋の契り】
1 秋に会おうという約束。特に、男女の約束。「天の川—の深ければ夜半(よは)にぞ渡す鵲(かささぎ)の橋」〈続後拾遺・秋上〉 2 (「秋」に「飽き」を掛けて)さめてきた男女間の情。「互ひに—とはな...
あき‐の‐なぬか【秋の七日】
陰暦7月7日。七夕。「天の川岩こす波の立ちゐつつ—の今日をしぞ待つ」〈後撰・秋上〉
あま‐た【数多】
[副] 1 数量の多いさま。たくさん。多く。名詞的にも用いる。「—の判例を集積する」「引く手—」 2 程度のはなはだしいさま。非常に。はなはだしく。「たぶてにも投げ越しつべき天の川隔てればかも—...
あま‐つ‐しるし【天つ印/天つ表】
1 天上界にある、越えてはならない境界線。天の川のこと。「ひさかたの—と水無(みなし)川へだてておきし神代し恨めし」〈万・二〇〇七〉 2 (「天つ璽」と書く)天つ神の子であることを示す品。皇位の...
あまとぶ‐や【天飛ぶや】
[枕] 1 空を飛ぶ雁の意から「かり」、また地名の「かる」にかかる。「—軽(かる)の路(みち)は」〈万・二〇七〉 2 うち振る領巾(ひれ)が空飛ぶ雲に似るところから、「ひれ」にかかる。「ひさかた...
あま‐の‐いわふね【天の岩船/天の磐船】
1 日本神話で、空中を飛ぶ石の船。 2 天の川に浮かぶという空想上の船。
あま‐の‐かわら【天の河原】
1 天の川の河原。「霞立つ—に君待つとい行きかへるに裳の裾ぬれぬ」〈万・一五二八〉 2 高天原にある天安河(あまのやすのかわ)の河原。「ひさかたの—に八百万(やほよろづ)千万神の神集(かむつど)...
あま‐の‐がわ【天の川/天の河】
1 晴れた夜空に帯状に見える無数の恒星の集まり。地球から銀河系の内側を見た姿で、夏から秋に最もよく見える。中国の伝説に、牽牛星(けんぎゅうせい)と織女星(しょくじょせい)とが7月7日にこの川を渡...
あまのがわ‐ぎんが【天の川銀河】
銀河系のこと。太陽系を含む銀河(銀河系)と、その他の銀河とを区別していう語。→天の川1 →銀河
あま‐の‐と【天の戸/天の門】
1 「天の岩戸」に同じ。「ひさかたの—開き高千穂の岳に天降(あも)りし」〈万・四四六五〉 2 日月の渡る空の道。大空。「秋風に声をほにあげて来る舟は—渡る雁(かり)にぞありける」〈古今・秋上〉 ...