つきひと‐おとこ【月人男】
「月人」に同じ。「秋風の清き夕(ゆふへ)に天の川舟漕ぎ渡る—」〈万・二〇四三〉
つまむかえ‐ぶね【妻迎へ船】
妻を迎えに出る船。特に、七夕(たなばた)に彦星(ひこぼし)が乗って織女を迎えに天の川に漕(こ)ぎ出すという船。「彦星し—漕ぎ出(づ)らし天の川原に霧の立てるは」〈万・一五二七〉
とお‐づま【遠妻】
遠く離れている妻。会うことのまれな妻。また七夕の織女星。「天の川川風すずし—のいつかと待ちし秋や来ぬらん」〈夫木・一〇〉
とし‐の‐わたり【年の渡り】
1 1年の間。「玉葛(かづら)絶えぬものからさ寝(ぬ)らくは—にただ一夜のみ」〈万・二〇七八〉 2 年に一度、彦星が天の川を渡って織女と会うこと。「天の川—の秋かけてさやかになりぬ夏の夜の闇」〈...
ぬ‐か
[連語]《打消しの助動詞「ず」の連体形+係助詞「か」。上代語》(多く「も…ぬか」の形で)詠嘆の気持ちをこめた願望の意を表す。…ないかなあ。…てほしい。「ひさかたの天の川津に舟浮けて君待つ夜らは明...
はくちょう‐ざ【白鳥座】
北天の大星座。9月下旬の午後8時ごろ南中し、天頂付近に見える。天の川の中に、α(アルファ)星のデネブ・β(ベータ)星のアルビレオなど明るい5個の星が十字形をつくり、また北アメリカ星雲・網状星雲・...
はた‐もの【機物】
1 布を織る道具。はた。「—の踏み木(ぎ)持ち行きて天の川打橋渡す君が来むため」〈万・二〇六二〉 2 機で織った物。織物。「かにかくに人は言ふとも織り継がむ我が—の白き麻衣」〈万・一二九八〉 3...
はだ‐せ【肌背/膚背】
1 肌。はだえ。「なみなみのことにもあらず天の川さて—をもかくぞ打たまし」〈赤染衛門集〉 2 「肌背馬」の略。「馬の腹帯(はるび)を締めかねて、—に乗って駆くるもあり」〈浄・碁盤太平記〉
へびつかい‐ざ【蛇遣い座】
赤道上の大星座の一。ヘルクレス座の南、天の川の西岸にあり、8月上旬の午後8時ごろ南中し、南の中天に見える。多数の球状星団がある。学名 (ラテン)Ophiuchus
ほうおう‐ざ【鳳凰座】
天の川の中にある、南天の大星座。12月上旬の午後8時ごろ南中し、南の地平線近くに見える。学名 (ラテン)Phoenix