あま‐くだ・る【天下る/天降る】
[動ラ五(四)] 1 天上界から地上に降りる。「金色(こんじき)の十字架の—・るさまを夢のように眺め候よし」〈芥川・糸女覚え書〉 2 高級官僚が退職して外郭団体や民間企業の相当の地位に再就職する...
あま‐くも【天雲】
《「あまぐも」とも》空の雲。「—に近く光りて鳴る神の見れば恐(かしこ)し見ねば悲しも」〈万・一三六九〉
あまくも‐の【天雲の】
[枕]雲が浮かび漂うところから、「たゆたふ」「ゆくらゆくら」「別る」などにかかる。「—たゆたひやすき心あらば」〈万・三〇三一〉
あま‐さかる【天離る】
[枕]《「あまざかる」とも》空のむこうに遠く離れている意から、「ひな」「向かふ」にかかる。「—夷(ひな)にはあれど」〈万・二九〉
あま‐じ【天路/天道】
1 天上にあるという道。また、天へ昇って行く道。「夕星(ゆふつづ)も通ふ—をいつまでか仰ぎて待たむ月人をとこ」〈万・二〇一〇〉 2 仏教でいう六道の一。天上にあるとされる世界。天上界。また、天上...
あま‐そそ・る【天聳る】
[動ラ四]空に高くそびえ立つ。「白雲の千重を押し別け—・り高き立山冬夏と分くこともなく」〈万・四〇〇三〉
あま‐たら◦す【天足らす】
[連語]《「す」は上代の尊敬の助動詞》天いっぱいに満ち満ちておられる。「大君の御寿(みいのち)は長く—◦したり」〈万・一四七〉
あま‐だな【天棚】
1 炉の上に天井からつるした棚。火棚。天皿(あまざら)。火天(ひあま)。火高。あまだ。 2 天井の上。転じて、2階。あまだ。あまごこ。
あまち‐しゅんいち【天知俊一】
[1903〜1976]野球選手・審判員・監督。兵庫の生まれ。明大野球部で活躍。卒業後、東京六大学専属審判員となる。昭和24年(1949)中日の監督に就任。昭和29年(1954)にはチームを初の日...
あま‐つ【天つ】
[連語]《「つ」は「の」の意の格助詞》天の。天空の。→国つ