ぶじき‐かし【夫食貸し】
江戸時代、凶作や飢饉(ききん)の際に、領主が困窮した農民に米穀または金銭を貸し付けたこと。
ぶ‐せん【夫銭】
鎌倉時代から江戸時代にかけて、夫役(ぶやく)の代わりに納めさせた金銭。夫金(ぶきん)。ぶぜに。
ぶ‐にん【夫人】
「ふじん(夫人)」に同じ。「日本の国王の—丹治比の嬢女(をみな)の胎(はら)に」〈霊異記・下〉
ぶ‐まい【夫米】
中世以後、夫役(ぶやく)の代わりに徴収した上納米。人足米。
ぶ‐えき【夫役】
⇒ぶやく(夫役)
ぶ‐やく【夫役/賦役】
《「ふやく」とも》労働で納める課役。律令制では広く人身課税をさし、調・庸・雑徭(ぞうよう)などを総称したが、中世にはしだいに守護役・陣夫・伝馬役などの労役に限定され、江戸時代には助郷役・国役など...
みょうと【夫婦/妻夫/女夫】
《「めおと」の音変化》妻と夫。夫婦。めおと。
め‐おと【夫婦/妻夫/女夫】
《「めおとこ(女男)」の音変化か》夫と妻。ふうふ。みょうと。「—の契りを交わす」「—になる」
めおと‐がらす【夫婦烏】
雄と雌と連れ立っているカラス。
めおとぜんざい【夫婦善哉】
織田作之助の小説。昭和15年(1940)発表。問屋の放蕩息子と、それを支えるしっかり者の芸者の日々を描く。昭和30年(1955)、豊田四郎監督により映画化され、第6回ブルーリボン賞監督賞受賞。