はかまだれ【袴垂】
平安時代の伝説上の盗賊。今昔物語集・宇治拾遺物語にみえ、和泉式部の夫藤原保昌の弟保輔(やすすけ)ともいわれるが未詳。
は‐がい【羽交い】
1 鳥の左右の翼が重なる所。 2 鳥のはね。つばさ。「せめて—の今少し丈夫になるまでは」〈蘆花・思出の記〉
は‐がため【歯固め】
1 歯茎を丈夫にさせるために、まだ歯の生えない幼児にしゃぶらせる玩具。 2 《「歯」は年齢の意》長寿を願って、正月あるいは6月1日に鏡餅(かがみもち)・大根・押し鮎(あゆ)・勝栗(かちぐり)など...
は‐きょう【破鏡】
1 割れた鏡。 2 夫婦が離縁すること。離れて暮らすことになった夫婦が、鏡を二つに割ってそれぞれの一片を持ち、愛情のあかしとしたが、妻が不義を働いたためにその一片がカササギとなって夫の所へ舞い戻...
破鏡(はきょう)の嘆(なげ)き
夫婦が離別しなければならない嘆き。破鏡の嘆(たん)。
破鏡(はきょう)再(ふたた)び照(て)らさず
《「伝灯録」から》夫婦の離別など、いったんこわれた関係はもとにはもどらないというたとえ。覆水盆に返らず。
はく‐じ【薄地】
仏語。無知・凡庸な人間の境界。凡夫の境界。また、修行により煩悩が薄くなった位。
はぐろ‐じんじゃ【羽黒神社】
福島県福島市にある神社。欽明天皇の皇子、敏達天皇をまつる。毎年2月に行われる「信夫三山暁まいり」で、大わらじが奉納されることで知られる。
はげのおんなかしゅ【禿の女歌手】
《原題、(フランス)La cantatrice chauve》イヨネスコの処女戯曲。1幕の散文喜劇で、副題を「反戯曲(アンチピエス)」とする。典型的な英国人夫妻のとりとめのない会話が徐々に崩壊し...
はさみ‐やき【波佐見焼】
長崎県波佐見町から産する陶磁器。丈夫な日用品が多い。慶長3年(1598)、藩主大村氏が朝鮮から伴った陶工に始まる。