ティンパニ【(イタリア)timpani】
打楽器の一。鉢形の胴の上面に牛皮や合成樹脂の皮膜を張った太鼓。周囲のねじ、または支柱のペダルで音高を調整する。ふつう、異なった音高のものを二つ以上並べて奏する。
てっ‐きん【鉄琴】
打楽器の一。小形の鉄片を音階順に並べ、球状の頭部をもった2本のばちでたたいて演奏する。鉄心琴。グロッケンシュピール。
テヌート【(イタリア)tenuto】
音楽で、演奏記号の一。音符の表す長さを十分保って奏すること。
てまわし‐オルガン【手回しオルガン】
ハンドルを手で回して演奏する小型のオルガン。仕組みはオルゴールに似ており、ピンをつけたシリンダーを回転させると、ピンが鍵盤(けんばん)を押さえて音が出る。手回し風琴。街角で大道音楽師が使うことか...
てんこ【天鼓】
謡曲。四番目物。少年楽人の天鼓は天から授かった鼓を帝に献上するのを拒み、呂水に沈められ殺される。その後、鼓は鳴らなくなるが、天鼓の父が打つと妙音を発する。帝が哀れを感じて追善の管弦講を催すと、天...
テンポ‐ルバート【(イタリア)tempo rubato】
《盗まれたテンポの意》音楽で、楽曲の基本的テンポは崩さずに個々の音符の長さを変化させて演奏すること。ルバート。
で‐ばやし【出囃子】
1 長唄で、唄方と三味線弾きとが舞台に出て、観客に姿を見せて演奏すること。歌舞伎舞踊などで行われる。 2 1のうち特に、囃子方も舞台上に出て演奏すること。 3 寄席で、芸人が高座へ上がるときに演...
とうか‐の‐せちえ【踏歌の節会】
平安時代、正月に宮中で踏歌を奏する行事。殿上で酒宴が行われた。
とうじん‐ばやし【唐人囃子】
唐人の姿で、太鼓・笛・鉦(しょう)などを奏すること。また、その囃子。
時(とき)を奏(そう)・す
昔、宮中で夜警の武士が時刻を告げ知らせる。「時奏する、いみじうをかし」〈枕・二九〇〉