なき‐ぼん【泣(き)本】
《「なきほん」とも》人情本の異称。主人公をことさら不遇に描いて、女性読者の悲涙を誘ったところからいう。
なぎ‐なた【長刀/薙刀/眉尖刀】
1 長い柄の先に反り返った長い刃をつけた武器。また、それを使う武術。平安後期の後三年の役のころから室町中期まで多く用いられた。戦国時代以後、槍(やり)が多く用いられるようになり、江戸時代には主に...
なごや‐おび【名古屋帯】
お太鼓結びの部分を並幅にし、その他の部分を半幅に仕立てた女性用の帯。大正7、8年ころ名古屋から流行したといわれる。
ナジャ【(フランス)Nadja】
フランスの詩人ブルトンの散文作品。1928年刊。女性ナジャとの出会いによって現実のうちにひそむ超現実を実感するさまを物語った、シュールレアリスム文学の代表的作品。
な‐せ【汝兄】
《上代語。本来「な」は一人称》女性が男性を親しんでよぶ語。あなた。いろせ。いろね。せ。「—の子やとりのをかぢし中だをれ我(あ)を音(ね)し泣くよ息(いく)づくまでに」〈万・三四五八〉
なつのおわり【夏の終り】
瀬戸内晴美の短編小説。昭和37年(1962)「新潮」誌に発表。自身の体験に基づき、不倫関係にある男性と、かつて自身の離婚の原因となった年下の男性との間で揺れる女性の心を描く。昭和38年(1963...
なでしこ‐めいがら【撫子銘柄】
東証一部上場企業のうち、女性人材の活用を積極的に推進し、財務面でも優れた業績を達成している企業。経済産業省と東京証券取引所が共同で選定・公表する。 [補説]日本女性の美称として「やまとなでしこ」...
ななせふたたび【七瀬ふたたび】
筒井康隆の連作SF小説集。各作品は昭和47年(1972)から昭和49年(1974)にかけて、「小説新潮」誌などに掲載。単行本は昭和50年(1975)刊行。超能力を持つ女性、火田七瀬を主人公とする...
ななつ‐どうぐ【七つ道具】
1 7種類で一組とされる道具。また、7種に限らず、ある事をするのに必要なひとそろいの道具。「スパイの—」 2 武士が戦場に出るとき携えたという7種の武具。ふつう、具足・刀・太刀・弓・矢・母衣(ほ...
なにもしてない
笙野頼子の中編小説。平成3年(1991)「群像」誌に掲載。引きこもりのような生活を送る女性のモノローグという体裁をとる。第13回野間文芸新人賞受賞。