けい‐さく【警策】
1 馬を走らせるために打つむち。また、馬をむち打つこと。 2 注意・自覚を呼びおこすこと。「母親の言ったのが、ぐっと—になって寝像(ねぞう)頗るおとなしく」〈紅葉・二人女房〉 3 文章中で、その...
けっ‐く【結句】
[名]詩歌の終わりの句。特に、漢詩の絶句の第4句。 [副] 1 とどのつまり。あげくのはて。結局。「わたし自身で道をつけてやる方が—女の為だと考え」〈荷風・あぢさゐ〉 2 かえって。むしろ。...
けな‐げ【健気】
[形動][文][ナリ]《「けなりげ」の音変化。普通とは異なって格別であるさまの意から》 1 殊勝なさま。心がけがよく、しっかりしているさま。特に、年少者や力の弱い者が困難なことに立ち向かっていく...
けん‐のみ
「剣突(けんつく)」に同じ。「鼻声になって居る女房に—を食って、慌てて遁(にげ)込む」〈鏡花・婦系図〉
けん‐れん【眷恋】
[名](スル) 恋い焦がれること。「貴君に—していますよ」〈二葉亭訳・片恋〉 [ト・タル][文][形動タリ]思い切れないさま。「否(いや)に決めようと思えば扨又(さてまた)—として棄つるに忍...
げに‐も【実にも】
[副]いかにも。なるほど。やはり。「文をあけて見給へば、—女房の文とおぼしくて」〈平家・一一〉
こう【香】
1 種々の香料を練り合わせたもの。練り香。また、香木。たきもの。「—をたく」 2 「香道」の略。 3 「香合わせ」の略。 4 「香色(こういろ)」の略。 5 織り色の名。縦糸は赤、横糸は黄、また...
こうじ‐な【小路名】
1 書状の宛名に官名や姓名などを書かないで、その人の住む所の名を書いて敬意を表すこと。一条に住む人にあてて「一条殿」とするなど。 2 宮中・院の女房に京の小路の名をつけて呼んだもの。春日(かすが...
こう‐の‐きみ【長官君】
《「かみのきみ」の音変化》国守・左右衛門督・左右兵衛督・左右馬頭などを敬っていう語。こうのとの。かんのきみ。「まことは、この—の、御文女房に奉り給ふ」〈源・浮舟〉
こ‐ごうし【紅格子】
紅(くれない)の地に格子縞を織り出した練貫(ねりぬき)の織物。身分の高い女房が着用した。くれないごうし。