まん【饅】
饅頭(まんじゅう)をいう女房詞。
みえがさね‐の‐おうぎ【三重襲の扇】
檜扇(ひおうぎ)の板数8枚を一組とし、それを三つ重ねたもの。女房が用いた。
みえ‐わか・る【見え分かる】
[動ラ下二]見分けられる。はっきり区別がつく。「女房の衣(きぬ)の色さへ—・るる月なれば」〈栄花・玉の飾り〉
みくしげ‐どの【御匣殿/御櫛笥殿】
1 内裏の貞観殿(じょうがんでん)の中にあり、内蔵寮で調進する以外の天皇の衣服などの裁縫をする所。 2 《「御匣殿の別当」の略》御匣殿の女官の長で、上﨟女房がなる。
貞観殿の異称。
みず‐とり【水取り】
1 水をくみ取ること。また、そのための用具。 2 「お水取り」に同じ。《季 春》「—や氷の僧の沓(くつ)の音/芭蕉」 3 水をふき取る手ぬぐいをいう女房詞。
みず‐の‐はな【水の花/水の華】
1 湖沼や海で植物プランクトンなどが異常に繁殖し、水面の色合いを変える現象。夏に多くみられる。藻類ブルーム。→青粉(あおこ) 2 ハスの花。 3 鮎(あゆ)や鱸(すずき)をいう女房詞。
み‐そぼらし・い
[形][文]みそぼら・し[シク]「みすぼらしい」の音変化。「例の—・いぽくぽくで出かけて」〈紅葉・二人女房〉
みつ‐あし【三つ足/三脚】
1 3本の足。また、3本足のもの。「—の燭台(しょくだい)」 2 鼎(かなえ)をいう女房詞。
み‐もの【見物】
1 見るだけの値打ちのあるもの。見てすばらしいと感じるもの。「この対戦カードは—だ」 2 見物すること。また、その人。「かの—の女房達」〈源・胡蝶〉
みやづかえ‐びと【宮仕へ人】
宮仕えをする人。特に、宮仕えをする女房。「—のもとに来などする男の、そこにて物食ふこそいとわろけれ」〈枕・一九六〉