がん‐ど【雁奴】
夜、砂州で休んでいる雁の群れの周囲で人や獣の接近を見張っている雁。転じて、見張り役。奴雁。 [補説]「奴雁」としたのは福沢諭吉という説があるが、真偽不詳。
きゃつ【彼奴】
[代]《「かやつ」の音変化》三人称の人代名詞。主として男子をののしったり親しみをこめたりしていう語。あいつ。やつ。「これは—の仕業だな」
きゃつ‐め【彼奴奴】
[代]三人称の人代名詞。「きゃつ」をさらに卑しめていう語。あいつめ。「—、まだいたのか」
きょうど【匈奴】
前3世紀末から後1世紀末にかけて、モンゴル高原を中心に活躍した遊牧騎馬民族。秦代末の前209年、冒頓(ぼくとつ)が単于(ぜんう)(君主)となり、北アジア最初の遊牧国家を建設。東胡(とうこ)、大月...
く‐やつ【此奴】
[代]《「こやつ」の音変化》二人称の人代名詞。人を卑しめていう。きゃつ。「年比(としごろ)—にあはむと思ふに」〈落窪・二〉
けん‐ど【剣奴】
⇒グラディアトル
こ‐いつ【此奴】
[代]《「こやつ」の音変化》 1 三人称の人代名詞。話題になっている人を軽んじ、ののしったり親しみをこめたりしていう。「だって—が先にやったんだもん」 2 近称の指示代名詞。「これ」のぞんざいな...
こい‐の‐やっこ【恋の奴】
恋に支配されている身を、人に使われる奴(やっこ)にたとえていう語。恋のとりこ。恋の奴隷。「徒(いたづ)らに、—になり果てて」〈謡・恋重荷〉
こい‐の‐やつこ【恋の奴】
《思いのままにならない恋を擬人化して》恋というやつ。恋のやつめ。「家にある櫃(ひつ)に鏁(かぎ)さし蔵(をさ)めてし—がつかみかかりて」〈万・三八一六〉
こく‐ど【黒奴】
1 黒人の奴隷。〈和英語林集成〉 2 黒色人種を卑しめていう語。