始(はじ)め有(あ)るものは必(かなら)ず終(お)わり有(あ)り
《「揚子法言」君子から》物事には必ず始めと終わりとがある。生あるものは必ず死に、栄えるものはいつか滅びる。
はじめ‐おわり【始め終はり】
1 はじめと終わり。「宇治山の僧喜撰は、詞かすかにして、—たしかならず」〈古今・仮名序〉 2 はじめから終わりまで。一部始終。「尼君の—よくうかがひ知りて」〈胆大小心録〉
はじめ‐たる【始めたる】
[連語]《「たる」は完了の助動詞「たり」の連体形》はじめての。最初の。「—御幸なれば、御覧じなれたるかたもなし」〈平家・灌頂〉
始(はじ)めちょろちょろ中(なか)ぱっぱ赤子(あかご)泣(な)くとも蓋(ふた)取(と)るな
はじめのうちは火を弱くし、中ごろは火を強め、途中で蓋を取ってはいけない。飯のじょうずな炊き方をいったもの。
はじめ‐て【初めて/始めて】
[副] 1 今までに経験していない事が起こるさま。最初に。「—人間が月に着陸した」 2 ある経験をした上で、漸くその状態になるさま。やっと。「親が死んで、—そのありがたさがわかった」 3 (下に...
始(はじ)めに言葉(ことば)ありき
《新約聖書「ヨハネによる福音書」第1章から》創世は神の言葉(ロゴス)からはじまった。言葉はすなわち神であり、この世界の根源として神が存在するという意。
はじめ‐ね【始(め)値】
「寄り付き値段」に同じ。⇔終わり値。
初(はじ)めの囁(ささや)き後(のち)のどよめき
初めはひそかにささやかれるうわさ話も、のちには世間の評判になること。
始(はじ)めは処女(しょじょ)の如(ごと)く後(のち)は脱兎(だっと)の如(ごと)し
《「孫子」九地から》初めはおとなしく弱々しく見せて敵を油断させ、のちには見違えるほどすばやく動いて敵に防御する暇を与えないという兵法のたとえ。
はじめ‐まし‐て【初めまして/始めまして】
[連語]初対面の人にいうあいさつの語。はじめてお目にかかります、の意。「—、田村と申します」