いと‐ひおどし【糸緋威】
鎧(よろい)の、緋色の組糸による威(おどし)。紅糸威。
いろいろ‐おどし【色色威】
鎧(よろい)の威の一。いく色もの糸や革でおどしたもので、普通は段によって色を変えた。
うのはな‐おどし【卯の花威】
鎧(よろい)の威の色の一。白色であるのを卯の花に見立てての名。白糸威、白の唐綾(からあや)威、白革による洗い革威など。
えん‐い【炎威】
夏の燃えるような暑さ。「天午に近くなり、—敵すべからず」〈柳北・航西日乗〉
おう‐い【王威】
王のもつ威光。威厳。
おおみ‐いつ【大御稜威】
天皇の威徳、威光。
おどし【威/縅】
鎧(よろい)の札(さね)を革や糸で結び合わせること。また、その革や糸。 [補説]「縅」は国字。
おもだか‐おどし【沢瀉威】
鎧(よろい)の威の一。オモダカの葉の形に似せて上を狭く、裾開きに、周囲の色と変えておどす。周囲の地色から紫地沢瀉威、萌葱(もえぎ)地沢瀉威などという。
おん‐い【恩威】
恩恵と威光。温かい情けと厳しい態度。「—共に行われて其向う所を示すことあらば」〈福沢・学問のすゝめ〉
かしどり‐おどし【樫鳥威】
《模様が樫鳥の羽毛の配色に似ているところから》鎧(よろい)の威の一。白、薄縹(うすはなだ)、紺の緂(だん)で矢筈(やはず)に打った平組みの緒を用いた威。かんどりおどし。