むへん‐せかい【無辺世界】
1 仏語。無限の世界。虚空のこと。また、限りなく多く存在する仏の世界をいう。 2 あてのない方向。とんでもない方向。「的のあたりにだに近く寄らず、—を射給へるに」〈大鏡・道長上〉
むむじゅん‐せい【無矛盾性】
理論体系一般において、ある公理系内に相互に矛盾する公理が存在しないこと。また、そこからの命題の導出に論理的矛盾がないこと。整合性。
ムライト【mullite】
ケイ酸アルミニウムの化合物。天然にはまれに産する。名称は、英国スコットランド西岸のマル島で発見されたことに由来する。磁器やスラグの中に一般的に存在。無色透明。斜方晶系。耐熱性に優れる。化学式3A...
むらぎも
中野重治の長編小説。昭和29年(1954)1月から7月にかけて「群像」誌で連載ののち、単行本刊行。著者の分身的存在である片口安吉が主人公。「歌のわかれ」に続く自伝的作品。
めいぶつ‐おとこ【名物男】
その地域や社会で独特の存在としてよく知られている男。「わが社の—」
めい‐わきやく【名脇役】
映画やドラマ、舞台などで、主役を引き立てながらも、主役以上の存在感さえ感じさせる脇役。また、比喩的に、指導者ではないが、組織の円滑な運営になくてはならない人。
メガムリオン【megamullion】
海嶺(かいれい)とトランスフォーム断層が交わる海底に見られる高まり。日本近海では沖ノ鳥島の南東に存在するゴジラメガムリオンが知られる。
め‐だ・つ【目立つ】
[動タ五(四)]とりわけ人目をひく。きわだって見える。「—・って上達する」「—・たない存在」「—・つ色」
メチシリンたいせい‐おうしょくぶどうきゅうきん【メチシリン耐性黄色葡萄球菌】
耐性を獲得し、抗生物質のメチシリンが効かなくなった黄色ぶどう球菌。皮膚や鼻腔などに存在。院内感染の原因ともなる薬剤耐性菌であり、抵抗力の弱い手術後の患者や高齢者・未熟児などが感染しやすい。治療薬...
めっ‐しつ【滅失】
[名](スル) 1 ほろんでなくなること。「火災で堂宇が—する」 2 法律で、災害によるか人の行為によるかを問わず、物がその物としての物理的存在を失うこと。