けい‐けい【煢煢】
[ト・タル][文][形動タリ]孤独で頼るところのないさま。「—として友欲しげに見える」〈二葉亭・浮雲〉
けい‐ぜん【煢然/惸然】
[ト・タル][文][形動タリ]孤独なさま。たよりないさま。「一人—として生きるに耐えざる淋しき魂が」〈倉田・愛と認識との出発〉
けい‐どく【惸独/煢独】
《「惸」は兄弟のないこと、「独」は子のないひとりみの意》身寄りもない独り者。孤独の身。
けつ‐ぜん【孑然】
[ト・タル][文][形動タリ]孤独なさま。孤立しているさま。「魯庵子—として孤灯と相対す」〈魯庵・社会百面相〉
こ【孤】
[常用漢字] [音]コ(漢) [訓]みなしご 1 両親と死に別れた子。「孤児/鰥寡孤独(かんかこどく)」 2 ひとりぼっち。単独。「孤影・孤高・孤舟・孤城・孤島・孤独・孤立」 [名のり]かず・とも
こうじん【行人】
夏目漱石の小説。大正元〜2年(1912〜1913)発表。互いに理解しえない夫婦生活を通し、知識人の自我意識と孤独を描く。 《原題、(フランス)Le Passant》コペーによる戯曲。一幕の韻...
こころ【心/こゝろ】
(心)《原題Kokoro》小泉八雲の著作。明治29年(1896)刊。副題は「日本の内面生活の暗示と影響」。 (こゝろ)夏目漱石の小説。大正3年(1914)発表。罪悪感や孤独感、人間憎悪の念が...
こしゅう【孤愁】
《原題、(スペイン)Soledades》スペインの詩人、ゴンゴラの長編詩。第一部のみを1613年に発表。隠喩に満ちた難解な表現は当時のスペインの文壇に大きな文学論争を巻きおこした。別邦題「孤独」。
こ‐しん【孤身】
頼るところのない、孤独の身。
こどく‐へき【孤独癖】
ひとりでいたがる性癖。自ら孤独でいようとする傾向があること。