細工(さいく)貧乏(びんぼう)人宝(ひとだから)
手先の器用な人は、他人には重宝がられるが、自分は大成せず、常に貧乏しているということ。器用貧乏人宝。
さいぐう‐りょう【斎宮寮】
斎宮に関する庶務をつかさどった役所。伊勢国多気(たけ)郡竹郷にあった。大宝元年(701)斎宮司を改めたもの。いつきのみやのつかさ。
さい‐し【釵子】
1 平安時代、女房の晴の装束で、宝髻(ほうけい)とよぶ髪上げの際に使用したかんざし。 2 近世以来、女房が正装のときに前髪の正面につけた飾りの平額(ひらびたい)。従来の釵子をかんざしと呼んだこと...
さいだい‐じ【西大寺】
岡山市東区西大寺にある高野山真言宗の寺。山号は金陵山。開創は天平勝宝3年(751)、開基は藤原泰明の娘で皆足(みなたる)姫、開山は安隆。2月第3土曜日に行われる会陽(えよう)(裸祭)は奇祭とし...
さいふく‐じ【西福寺】
福井県敦賀市にある浄土宗の寺。山号は大原山。開創は正平23=応安元年(1368)、開山は良如。北陸地方における浄土宗の中心寺院。寺宝に古写経・西福寺文書などがある。
さいほう【財宝】
《「ざいほう」とも》狂言。和泉(いずみ)流では「才宝」。成人した三人の孫が、祖父の財宝の所に名を付けてもらいに行き、それぞれ面白い名をもらい、めでたく舞いはやす。
さいみ【貲布/細布】
《「さよみ」の音変化》織り目の粗い麻布。夏衣や蚊帳(かや)などに用いた。「財宝豊かなりけれども、衣裳には—の直垂(ひたたれ)」〈太平記・三五〉
さが‐ぎれ【嵯峨切】
名物切の一。金襴(きんらん)で、もと嵯峨の清涼寺の戸帳に用いられていたため、この名で呼ばれたという。藍色地に桐(きり)・唐草文のものと、緋色地で雲に宝尽くしのものとがある。
さがにっき【嵯峨日記】
松尾芭蕉の日記。1巻。宝暦3年(1753)刊。元禄4年(1691)4月18日から5月4日まで京都嵯峨の去来の落柿舎(らくししゃ)に滞在した間の句文を収録。
さぎむすめ【鷺娘】
歌舞伎舞踊。長唄。壕越二三治(ほりこしにそうじ)作詞、杵屋忠次郎作曲。四変化舞踊「柳雛諸鳥囀(やなぎにひなしょちょうのさえずり)」の一。宝暦12年(1762)江戸市村座で初演。白鷺に仮託して、恋...